NGT48本間日陽(22)が、東京・明治座で上演中の舞台「サザエさん」で、磯野ワカメ役を演じています。このほど本紙芸能面で、サザエ役の主演藤原紀香(50)との“姉妹対談”を企画しましたが、今回は「番外編」をお送りします。経験豊富な紀香から見た、“ワカメ”なひなたんとは!?【大友陽平】

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-本間さんの第一印象を教えてください

紀香 日陽ちゃんがワカメ役をやると聞いて、すぐにインスタグラムをチェックしてフォローしました!

本間 気付いて、すぐにフォローを返させていただきました(笑い)。

紀香 その時から、もうワカメだ! って思いましたね。髪形から、かわいさから、素直さから…。

本間 ありがとうございます! 紀香さんのことはドラマとかCMでずっと見ていたので、こうやって目の前でお話しできるのが本当に今も不思議です…。稽古場の席も近くだったんですけど、常にサザエさんの曲を歌ってらっしゃっていて、ずっと目の前に「サザエお姉ちゃんがいる!」ってなって、毎日すごく楽しいです。

紀香 ワカメはお芝居に対して本当に前向きで、とても熱心です。田村(孝裕)監督に指摘されたことを、次の日にちゃんと直して消化させて、どんどん生まれ変わって、常にクレッシェンドな感じなんです。

本間 うれしいです…。

-話を聞いていると、紀香さんの本間さんに対する“妹”としてのいとおしさを感じます

紀香 最初は探り探りだったと思うんですけど、昨日の本読みでも「ワカメ~」ってなりましたよ(笑い)。(ファッションデザイナーを志す)ワカメはサザエの着ているものも全部作ってくれるんです。原作でも描かれているんですけど、ワカメは小さい時にサザエが作った服を着ていて、その影響を受けているんですよね。でも昭和ってそういう時代で、私の母も作ってくれていて、そんなことも思い出しながら演じているのですが、そういうせりふがあると泣きそうになっちゃう…。

本間 私も本をいただいた時に、お姉ちゃんの「ワカメが作るお洋服が大好きなの」というせりふがあった時に涙が止まらなくて…。

紀香 やっぱり最初からワカメなのよ(笑い)。それが原作へのリスペクトでもありますよね。

-芸能界の先輩として本間さんにアドバイスを

紀香 今回は踊る部分もあるので、そこはワカメから盗もうと思ってます(笑い)。いやでも、年齢とか先輩とか、役者の世界に入ったらそういうことではないと思うんです。セオリーはあると思うんですけど、お芝居の仕方は100人いれば100通りありますから。ひとつ言えるとしたら、ワカメがワカメになっていれば、たとえせりふを忘れてしまったとしても、ワカメだから大丈夫なんです。だから恐れることはなく、現場では常にワカメでいることかな! 若い子がいるからこそ、私たちも吸収できることがたくさんあるし、刺激になります。先輩後輩関係なく得られるものがたくさんあるので、どうかこれからもよろしくお願いします!(笑い)

本間 こちらこそ、よろしくお願いします! 頑張ります!!

◆舞台「サザエさん」 長谷川町子原作の人気アニメ舞台化作品として19年に初演。今回の第2弾は波平役の松平健、フネ役の高橋恵子、マスオ役の葛山信吾らが引き続き出演。今月13日まで東京・明治座、同22~27日は大阪・新歌舞伎座、3月3~6日は福岡・博多座で上演。脚本・演出は田村孝裕氏。