また1つ、海外にAKB48グループが誕生する。AKB48の運営会社は22日、中国の上海を拠点にする「SNH48」を発足させると発表した。インドネシア・ジャカルタのJKT48、台湾・台北のTPE48に続く3つ目で、国内を合わせると7つ目の姉妹グループになる。

 海外AKB48グループの“三女”が上海で誕生する。実は21日夜、アジア最大の国際的貿易総合センター「上海マート」で開催されたファンミーティングで、この事実が明かされていた。日本から駆けつけた小嶋陽菜(24)らメンバー5人がボタンを押すと、会場が真っ暗になり、大型スクリーンに「SNH48項目

 正式■◆」の文字が飛び出した。

 「SNH48プロジェクト

 正式稼動」という意味に、約2000人のファンは大歓声。小嶋は「まったく知らされていなかったので、とてもビックリ。上海にも自分たちの妹ができてうれしい。今後、日本と中国を行き来する機会が増えたらいいな」と感激した。

 48グループにとっては、約1年半かけた計画だった。2010年秋に1度、海外最初の姉妹グループとして「上海48」発足が発表されるも、中国のエンターテインメントビジネスは難しく、これまで事実上、凍結状態になっていた。その間、インドネシアと台湾での計画が進展した。

 もっとも、AKB48にとって、上海は、シンガポール、香港と並んで、最も力を注いできた場所だった。ファンミーティングは今回で3回目で、3月にも別のイベントで来訪するなど、積極的に進出していた。昨秋からは公式ショップも開店させ、着実に親密度を高めてきた。既にAKB48中国公式BBSの会員は、20万人を突破。専用劇場の候補地は数カ所に絞られ、初期メンバーオーディションは秋に開催の予定。グループ活動スタートは、05年のAKB48と同じ12月8日で準備を進めている。※■は后の一がカタカナのコ、◆は云に力。