2019年(平31)2月に日本で公開され、興行収入16億3000万円を記録した「アクアマン」の続編だ。南極の氷河の奥深くに封印された古代兵器ブラック・トライデントと失われた王国の封印が解かれ、邪悪な力が解き放たれ、海底アトランティス帝国の王アクアマンが、海と地上を守るために立ち上がる。アクアマンは女王アトランナと灯台守との間に生まれ、人間の血を引きアーサー・カリーの名で地上で育てられた。5億の海洋生物を操りながら、お調子者で子育ても頑張るイクメンを、米俳優ジェイソン・モモアが実に愛らしく演じている。
前作では異父弟の王子オームが地上に宣戦布告し、王座に興味のないアクアマンが地上を守るために戦った。今作は、かつてない危機の中、アクアマンが砂漠の国に幽閉されたオームの力を借りようと考える。陸・海・空をまたにかけたアクションが前面に押し出された作品だが兄弟、家族について考えさせられるヒューマンドラマも味がある。
劇中には氷河が溶け落ちるシーンもある。モモアは「国連で環境問題についてスピーチしたこともあるが、何が危機にひんしているかを描き、映画を通し、スーパーヒーローの力を使い全世代に何が起きているかを伝える好機となった」と作品の裏に流れるテーマを強調した。地球温暖化など現代社会の問題を織り込むのもハリウッドらしい。【村上幸将】
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