一昨年1月に亡くなった歌手やしきたかじんさん(享年64)の妻、家鋪さくらさんが名誉を傷つけられたとして、たかじんさんの元弟子、打越元久氏に損害賠償を求めた裁判の控訴審について、大阪高裁が勧告していた和解は不成立になっていたことが18日、分かった。

 同裁判をめぐっては、大阪地裁が昨年10月28日に、打越氏の発言でさくらさんの名誉を傷つけられたとし、300万円の支払いを命じる判決を出した。

 その後、打越氏側が判決を不服として控訴。今年2月から大阪高裁で控訴審が始まり、同4月28日に結審。言い渡し期日は7月14日に決まったが、同高裁は同時に和解の提案も行い、和解に向けた協議は今月20日を期日としていた。

 打越氏側の代理人弁護士はこの日、和解成立に至らなかったことを認め「あくまでも、打越氏の発言が名誉毀損(きそん)に当たらないとの主張は変えない。判決、言い渡しを待ちます」と語った。