演歌歌手市川由紀乃(41)が11日、東京・台東区の浅草公会堂でコンサート「唄女」を行った。

 今年3月に発売し、6万5000万枚を超えるセールスを記録している新曲「はぐれ花」、昨年のNHK紅白歌合戦に初出場をした際の歌唱曲「心かさねて」、五木ひろしのカバー曲「待っている女」など15曲を約2時間で披露した。

 昨年末、紅白に初出場をしたのは、女性演歌歌手では03年の水森かおり以来、13年ぶりだった。年明けからは“紅白効果”でファン層が飛躍的に拡大し、「先日も渋谷を私服で歩いていたら、見知らぬ男性から『市川由紀乃さんですか?』声を掛けられました。ファンクラブに入ってくれると言っていました」と笑顔で明かした。

 「はぐれ花」にも数字以上の手応えを感じている。「ファンの人からは、『次は何の曲なの』ではなくて、『この曲を長く歌って』と言われます。今年はこの曲1本で頑張る!」。

 2年連続の紅白出場へ、ファンの期待は高まるばかりだ。「最後までマイペースで、地に足を付けてゆっくりと歩いていきます。1年の締めくくりを笑顔で迎えたい。年末は空けています」と意欲を見せた。

 11月8日には昭和歌謡のカバーアルバム「唄女2」を発売する。「演歌だけでなく『異邦人』などのポップスも入っています。これからは、ジャズやシャンソンなど他のジャンルの曲にも挑戦したい」とさらなる飛躍を誓った。