阪神ファンの歌手、T.M.Revolutionこと西川貴教(46)が13日、大阪市内で、テレビ大阪「虎戦士の夢の続き」(16日深夜0時56分)のナレーション収録を行った。

 番組は、元阪神選手で、現在は、独立リーグ・BCリーグに所属する「滋賀ユナイテッドBC」に携わる上園啓史監督(33)、桜井広大打撃コーチ(34)の第2の人生を追うドキュメンタリー。西川は「地元の人間でも、滋賀に独立リーグ(の球団)があると知らない人もいる。練習場も確保できない状況で、地域の皆さんにこれからも協力をお願いしつつ、毎日、必死にやってらっしゃる」と感銘を受けた。

 自身も何度も通ってきた阪神の本拠地・甲子園球場。華やかな球場で活躍していた両氏が、今、地道に闘う姿に、西川は、自らの初心も思い出したという。

 毎年秋、地元の滋賀で「イナズマロックフェス」を開催し、ライフワークとしているが、西川は「滋賀にはそれまで、まあエンタメといえば花火大会ぐらいしかなかった」。こう言って笑わせつつ「だからこそ、(フェスも)最初は企業に協賛いただくとか、協力してもらうとか、もうあちこち説明に回って、大変だった」と振り返った。

 滋賀球団も、今はまさにその“駆け出し”の段階。西川は「イナズマロックフェスも今では、当日だけじゃなく、派生イベントも開かれるようになってきた。そこに(滋賀球団の)選手に来てもらって、アピールしてもらうとか、なんらかの形で応援できれば」とも話した。

 そのイナズマロックフェスは昨年、会場周辺での落雷の影響で無念の中止に追い込まれ、今年もまた、台風が心配される。これには「うーん、こればっかりは、気持ちかな! と。雨だけなら、去年もやれたんです。雷がね…。だから今年も、雨だけなら、どれだけ降っても、気持ちで!」と意気込んだ。

 西川は今年8月末、最愛の母を亡くしたが、母の葬儀は「ものすごくいい天気」だった。ところが、以前、大好きだった母方の祖父が亡くなったときは、どしゃぶりの雨だったといい、去年の豪雨も「だから、どしゃ降りになると、おじいちゃん来てくれてんのかな? って思うんですよ」。

 前向きに気持ちを転換。そして「(母は)四十九日もまだなんで、まだそこらへん、フラフラしてるから、(晴れの)威力発揮してほしい」と、天国の母に呼びかけていた。