NHKは13日、大みそかの「第68回NHK紅白歌合戦」(午後7時15分)の総合司会が、ウッチャンナンチャンの内村光良(53)に決まったと発表した。総合司会を同局アナウンサー以外のタレントが務めるのは、タモリ(72)黒柳徹子(84)以来3人目となる。紅組司会は2年連続で有村架純(24)、白組は嵐の二宮和也(34)が務める。

 紅白の総合司会を初めて務める内村は「本当に驚きました。全く予想外のことでした」といい、「すごく緊張するだろうと思いましたが、貴重な機会なのでお受けしようかと」と心境をコメントした。

 12年から同局初レギュラーとなるコント番組「LIFE!~人生に捧げるコント」(不定期放送)に出演している。番組では中心的な役割を果たし、お茶の間に笑いを届けてきた。民放でも、高視聴率を獲得している日本テレビ系「世界の果てまでイッテQ!」(日曜午後7時58分)のほか、多くのバラエティー番組で司会を務めている。NHKは総合司会起用について、「『LIFE!』でこれまでになかった新しい風をNHKに吹き込んだ。さまざまな番組の司会経験を存分に発揮し、紅白全体を盛り上げてほしい」としている。

 同局アナウンサー以外で総合司会の大役を任されたタレントはこれまで、83年のタモリ、15年の黒柳の2人だけ。内村は「紅白の総合司会とはいったいどういう総合なのか、総合的に体感してみようかと思います」とユーモアを交えてコメントしたが、「でも本番はそんな余裕もなく、あっという間なのでしょう。とにかく皆さんと一緒に楽しもうと思います」と国民的番組の重圧も予想しつつ、心境を言葉にした。

 ちなみに紅白には98年に「歌手」として出場も果たしている。千秋(46)ウド鈴木(47)と組んだユニット「ポケットビスケッツ」のメンバーとして、ウッチャンナンチャンの相方、南原清隆(52)や天野ひろゆき(47)ビビアン・スー(42)による「ブラックビスケッツ」とスペシャルバンドで初出場した。

 なお同局は、災害など緊急時の対応もあるため、総合司会に同局アナウンサーを追加することも検討中という。