20日に閉幕したカンヌ映画祭で最高賞パルムドールを受賞した「万引き家族」(是枝裕和監督、6月8日公開)に主演したリリー・フランキー(54)が22日、都内でイベントに出席、カンヌから帰国後初めて報道陣の前に登場した。

 この日は、倉科カナ(30)と、ジンのブランド「ボンベイ・サファイア」の期間限定バー「PRIME MOMENT Bar」のオープン発表会に登壇。日本作品のパルムドール受賞は21年ぶりという歴史的な作品に主演しても、リリー節はいつも以上だった。

 イベント前に3杯のジントニックを飲んだというリリー。倉科が初めてのジントニックに感動すると、リリーは「ジンは口をきれいにしてくれる。男性とバーに行って深夜に帰る時、エレベーターの中でキスされることもある。たいていバーは4階とか5階にある」と、詳しく説明。倉科は「私もこれからは、香水の香りをさせてキスを…」と、苦笑いで応じた。

 さらに、倉科が行きつけのそば店で1人で飲んでいると分かると、すかさず「どこのそば屋か教えて。俺も行きたい」とアプローチ。ほかにもリリーは「まだ大人になれてない。大人は子供の想像の産物。公園で座ってるおじいちゃんは、ママたちのケツ見てる。一生そういう因果応報から逃れられない」「30年くらいしらふでキスしてない」など言いたい放題。サファイアブルーの衣装の倉科をべた褒めしながら「画像をけっこう集めてる。胸もあるんですね」。

 イベント終了後の取材で、カンヌ映画祭について聞かれると、リリーは「是枝さんはいつパルムドールを取ってもおかしくないと思っていました。僕が『おめでとう』と言われるのは面はゆい」と、まじめに照れた。しかし、倉科に「いつか共演させていただけたら」と言われると、リリーは「その時は集めた画像をプリントアウトしていくのでサインしてください」と応じ、最後まで笑わせた。【小林千穂】