若い女性向け雑誌の読者モデルとして活動していた歌謡歌姫が「新人賞」を狙う。多様な経歴を持つ新人歌手の藤井香愛(かわい=29)が9日、大阪市北区の日刊スポーツ新聞社を訪れた。7月4日発売のデビュー曲「東京ルージュ」について「この曲で新人賞を取れるように。どんどん目標を口に出して頑張っていきたい」とアピールした。

 藤井は、過去に10~20代女性向け雑誌「egg」の読者モデルや、プロ野球ヤクルトの公認サポーターソングを歌う「DAD,S」で活動し、つば九郎と共演したこともある。

 デビュー曲「東京ルージュ」は、低音のハスキーボイスで歌いあげる大人の歌謡ラブソングだ。

 「『早くデビューしたい』と思っていましたが、(同曲は)20代前半では歌いこなせなかったと思う。今この年だからこそ歌える曲」と自信を見せた。

 今月から店頭キャンペーンを展開中で、東京で開催した際には、読者モデル時代、ヤクルトのパフォーマンスグループ時代からのファンも駆けつけていたという。「忘れないでいてくれた。(ファンに)うれしいと言ってもらえました」。かつて通っていた渋谷のセンター街では今、自身のMVが流れるようになった。「当時から夢見ていたことです」と念願かない、感無量の様子だった。

 関西地区でもキャンペーンを予定しており、10日にはイズミヤ今福店ほか、11日にはイオン古川橋駅前店ほかで開催する。藤井は「(関西地方での)地震や雨で大変な中、来ていただける方もいる。パワーを送れるように歌いたいです」と意気込んでいた。