腎不全のため、19日に68歳で亡くなった元吉本新喜劇の看板座長、木村進(きむら・すすむ=本名同じ)さんの通夜が21日、大阪市都島区の「都島葬祭 コスモール都島」で営まれた。

木村進さんとともに新喜劇の「二枚目俳優」と呼ばれた元大阪市会議員の船場太郎氏(79)、木村さんとの名コンビで新喜劇の一時代を築いた間寛平(69)、池乃めだか(75)ら芸人仲間が参列した。

生花で彩られた祭壇には、30代の若かりしころの木村さんの写真が飾られた。弔問後、取材に応じた船場氏は「さみしい。さみしいことばっかりや」とポツリ。88年に脳内出血で倒れ、左半身が不自由になり、新喜劇を退団したことに「一番、元気なときに倒れたからな…。なんかもう、もったいない。新喜劇に別の形の新しいものを持ってきてくれた。ええ風やった」と声をつまらせた。

「踊っても、立ち回りしても、なにをやってもうまかった。才能に満ちあふれていた。進のオヤジの葬儀に参列して、進の葬儀にも参列するとは…」と目に涙を浮かべた。

告別式は22日午前11時半から同所で営まれる。