5月22日に前立腺がんの手術を受けた宮本亜門氏(61)が12日、演出する東京二期会オペラ「蝶々夫人」(10月3~6日、東京文化会館)の会見に出席し、術後の経過を話した。

5月22日に手術を受け、6月1日に退院したという。「大丈夫ですが、初めての手術なので、また体力は戻っていない。前立腺がんはほとんど治るものなので、せっかちな僕ですが、ゆっくりと治そうと思っています」。今週中に仕事でニューヨークに行き、帰国後に術後に初めての検査を受けるという。「仕事はノンストップでやってます。がんになって、楽しいことを考えるようにしたり、考え方も変わったし、自分にも他人にも優しくなった。苦しいことがあるからこそ、今を懸命に生きようと、エネルギーになっているし、強くなった」。

「蝶々夫人」はドイツ・ザクセン州立歌劇場などとの共同制作で、衣装はデザイナーの高田賢三氏(80)が担当する。宮本は「やりたかったので、話が来た時は心が震えた。新たな『蝶々夫人』を作りたい」と話した。