極真空手の全日本チャンピオンで「闘う歌姫」の異名を持つ歌手前田瑠美が23日、神戸市中央区の中華料理店「萬寿殿」で、9月に発売するデビュー10周年アルバムの発売記念コンサートを行った。

食事付きのコンサートには、前田の熱狂的ファンら約100人が駆けつけ、1曲目の「薩摩おごじょと申します」からヒートアップ。鹿児島県出身でもあることから、西郷隆盛にちなんだ歌なども熱唱。「チェスト鹿児島」など郷土愛を表現したノリノリの曲で会場を盛り上げた。

アルバムは新曲13曲と、これまでに人気が高かった16曲を収めた2枚組。発売記念のコンサートとして21日に東京で、関西では神戸で開催した。デビュー当時から応援してくれるファンに「いつも私を支えてくれるファンの方々に感謝の気持ちを込めて歌います」とアンコールも含めて十数曲を歌い上げた。

第25代ミス鹿児島で、しかも極真空手全日本チャンピオンという輝かしい肩書を持つ「闘う歌姫」の前田らしく、最後はライブ恒例のパフォーマンスも披露。「弁慶の泣き所と呼ばれるところは鍛えるのが大変なのですが、ビール瓶に砂を詰め、テープでグルグル巻きにして鍛えました」と、この日はスネで「バット折り」に挑戦。見事に粉砕して、拍手喝采を浴びていた。