新型コロナウイルスに感染し自宅療養を続けていたテレビ朝日富川悠太アナウンサー(43)が4日、メインキャスターを務める報道番組「報道ステーション」(月~金曜午後9時54分)に出演し、番組復帰した。

富川アナは、4月9日以来約2カ月ぶりの出演となった。番組では、入院時の様子について自らカメラを回したリポートを紹介。入院3日目の症状について「熱は出ておらず、せきも出ていません」「少し歩いただけで息が切れる」などと説明。入院7日目で陰圧室から一般病棟へ移ったことなど経過が語られた。

富川アナは、今後フィールドリポーターとして現場取材する意志を見せており「入院中、命の危険と隣り合わせで働く医療関係者の多くの姿を目の当たりにしてきました。今回の感染をきっかけにもう1度初心に戻りまして、ニュースの現場を取材することにいたします」と述べた。そして「新型コロナウイルスの感染防止にも、少しでもお役に立てたらと考えております」と頭を下げた。

番組の最後では「多くのお叱りの言葉をいただきました。一方で多くの励ましの言葉もいただきました。この場を借りて御礼申し上げます」と感謝。そして「これからも初心に戻って真摯(しんし)にニュースに向き合って参りたいと思います。今後ともどうぞよろしくお願いします」と締めくくった。

富川アナの復帰は先月29日に同局が発表。当面は木、金曜のキャスターを担当し、月~水曜に関してはフィールドリポーターとして取材活動を行うとし、富川アナは「復帰に際しては、初心に戻ってニュースに地道に向き合いたいと考え、現場取材にも携わらせていただきます。視聴者の皆様から電話やメールでいただいたお叱りの言葉を、これからの仕事に必ず生かして参ります」などとコメントしていた。

今後はフリーアナ徳永有美(44)と小木逸平アナ(46)が月~水曜、富川アナと森川アナが木、金曜のメインキャスターを担当する。