吉永小百合(75)が、122本目の映画「いのちの停車場」(成島出監督、21年公開)で初めて医師を演じることが6日、分かった。

在宅医療を通じて患者と向き合う医師を演じるにあたり、複数の医師から医療指導を受けて役作りを徹底。次代の日本映画を担う松坂桃李(31)広瀬すず(22)との初共演も実現する。

広瀬は、吉永演じる大学病院の救命救急医・白石咲和子が、石川県の実家へ戻って在宅医療を行う「まほろば診療所」を支え続けてきた、訪問看護師の星野麻世を演じる。吉永との初共演を前に「成島監督、吉永小百合さんをはじめ、このようなすてきな共演者の皆様と一緒にお芝居ができることを、そわそわしながらも、楽しみで仕方がありません」と期待を寄せた。

演じる役どころについては「演じる麻世さんも、彼女のいろいろな心に触れられるよう、まほろばの家族と一緒に楽しみながら一生懸命演じられたらなと思います」とコメントした。

広瀬は、配給・製作の東映の映画に出演するのも初めてだ。姉アリスは18年「食べる女」を含め、複数の東映作品に出演している。広瀬が19年のNHK連続テレビ小説「なつぞら」で演じた、主人公の奥原なつが働く「東洋動画」は、東映のグループ会社・東映アニメーションをモデルにしたと言われている。ただ、東映の映画への出演は、意外と縁がなかった。