元TOKIOの山口達也容疑者(48)が22日午前9時半ごろ、東京・練馬区桜台2丁目の区道で酒を飲んでバイクを運転したとして道交法違反(酒気帯び運転)の疑いで、警視庁に現行犯逮捕された。

自身の乗ったバイクが、信号待ちをしていた乗用車に衝突。運転の男性と山口容疑者にけがはなかったが、基準値の約5倍近い、1リットルあたり0・7ミリグラムのアルコールが検出された。飲酒が原因でわいせつ容疑で書類送検され、グループを脱退してから2年4カ月。またも飲酒絡みの事件を起こした。

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捜査関係者によると、山口容疑者は同日午前9時半ごろ、練馬区桜台2丁目の東京メトロ氷川台駅方面から環七通りに抜ける片側1車線の区道を、大型オートバイ「ハーレーダビッドソン(1200cc)」で走行していたところ、交差点で信号待ちしていた乗用車に後部から衝突した。

車を運転していた男性とともにけがはなかったものの、男性の110番で駆け付けた警察官が呼気検査を実施。基準値(呼気1リットルあたり0・15ミリグラム)を超える0・7ミリグラムのアルコールを検出したため、現行犯逮捕した。山口容疑者は「酒を飲んでバイクを運転し、事故を起こしたことは間違いありません」と容疑を認めており「友人宅に向かう途中だった」と供述しているという。

山口容疑者は、丸刈り頭に黒のTシャツ姿で午後3時すぎに練馬署を出ると、午後4時15分ごろ、捜査車両で警視庁本部に移送された。移送の際に、車内の様子はうかがえなかった。

事故当時、山口容疑者のバイクから乗用車2台をはさんで後方にバイクでいたという近所の住民によると「大きな音もしなかったし、車のバンパーも壊れていなかった。乗用車から人が出てきて、バイクの人(山口容疑者)にいろいろ確認をしていたので、衝突をしてしまったんだなと思いました」。山口容疑者はフルフェースのヘルメットをした状態で、表情を含めてうかがいしれなかったというが、フラフラした様子などは見られなかったという。また事故を起こした後に、山口容疑者は歩道で下を向きながら座り込んでいた様子も目撃されている。

現場は交通量も多く、近所の住民らによると大きな幹線道路に抜ける“裏街道”で「土地勘がある人が通るところ」。ゆるやかに下る場所ではあるものの「あまり事故などは起きる場所ではない」という。

山口容疑者は18年2月に女子高生に強制わいせつをした容疑で、同4月に書類送検され、同5月に起訴猶予処分された。同時にジャニーズ事務所から契約を解除され、グループを脱退。現在は事実上の芸能界引退状態だった。さらに、親戚の影響で幼い頃からバイク好きでもあった。またも飲酒絡み、しかも愛するバイクで“事件”を起こしてしまった。