1985年に放送が開始した大ヒットドラマ「愉快なシーバー家」で一躍人気アイドルとなった俳優カーク・キャメロン(50)が13日、新型コロナウイルスの感染拡大で医療体制がひっ迫する中、ロサンゼルス郊外のショッピングモールの駐車場で数百人を集めてクリスマスキャロルを歌う集会を行い、警察沙汰になっていたことが明らかになった。

米ABCテレビなどによると、キャメロンはカリフォルニア州のロックダウン措置に抗議するため、マスクを着用せずにみんなで集まってクリスマスキャロルを思いっきり歌おうとSNSで呼びかけ、数百人が参加したという。同州では感染拡大を防ぐため、屋外屋内問わずに同一世帯以外の人と集まることが禁止されており、モールの警備員の通報で警察が駆け付ける騒ぎになったという。

キャメロンは6日にも同様のイベントを開催し、500人を集めていたと芸能情報サイトTMZは伝えており、もっと大規模なイベントにしたいと語っていたという。ロサンゼルスでは連日、1万人を超える新規感染者を記録し、集中治療室(ICU)の病棟使用率は9割を超えており、少なくとも今月27日まで不要不急の外出を控えて自宅にとどまるよう求められている。

この件で逮捕者は出ておらず、出動した警察官が参加者にマスクを着用して自宅に帰るよう促し、罰金を科せられた者もいなかったとTMZは伝えている。(ロサンゼルス=千歳香奈子)