東京映画記者会(日刊スポーツなど在京スポーツ紙7社の映画担当記者で構成)が主催する第63回ブルーリボン賞が、23日までに決まった。

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作品賞「Fukushima50」の若松節朗監督(71)は「震災からちょうど10年。福島原発の作業員たちはなぜ命をかけることができたのか、そこで何があったのか、報道されない部分に迫りたかった」と振り返る。

「献身という意味でコロナ禍の医療従事者の方々の思いに重なる部分もあるのではないかと思う」とも。「現場も過酷で佐藤浩市さんたちの震えも本物」とリアリズムを追求した。

◆ブルーリボン賞 1950年(昭25)創設。「青空のもとで取材した記者が選出する賞」が名前の由来。当初は一般紙が主催していたが61年に脱退し、67~74年の中断を経て、東京映画記者会主催で75年に再開。ペンが記者の象徴であることから、副賞はモンブランの万年筆。主演男、女優賞受賞者が、翌年の授賞式で司会を務めるのが恒例。

※第63回ブルーリボン賞授賞式は、新型コロナウイルス感染拡大防止のため、開催を見送ります。