佐藤健(32)が17日、都内で行われた映画「るろうに剣心 最終章 The Beginning」(大友啓史監督、6月4日公開)10thアニバーサリーイベントで「本当の公開日は、6月に緊急事態宣言が開けた時だと思うで。真の初日をやりたい」と誓った。

「るろうに剣心 最終章」は、4月23日公開の「-The Final」と「-The Beginning」の2本で完結するが「-The Final」公開後の同25日に1都4府県に3度目の緊急事態宣言が発出された。東京ではいまだに多くの劇場が営業できず、観客は作品を見られていない。

「-The Final」は、17日までに興行収入26億円を突破した。佐藤は「ジリジリ、地方の方々が支えてくれていることに感謝。東京の僕の友だちも見ていない。6月以降、どこかで大きな花火を打ち上げられたら、うれしい」と語った。大友啓史監督(54)も「左に同じですね。見たくても見られていない人がいる。健君が言ったから、俺も乗った。全力で、多くの人に見ていただけるように、何でもしますよ。苦しい状況に、どう届けられるか。何が出来るか。なんとか皆さんの気持ちに応えたいという思いでいっぱい」と語った。

「るろうに剣心 最終章」2作は18年11月にクランクインし、19年5月にクランクアップした。「-The Final」では、佐藤演じる伝説の剣客「人斬り抜刀斎」こと緋村剣心と14年の「京都大火編」で登場した宿敵・志々雄真実(藤原竜也)を裏で操るシリーズ最恐の敵・雪代縁(えにし=新田真剣佑)との戦いを描いた。「-The Beginning」では、語られることのなかった剣心の、ほおにある十字傷の謎に迫る物語を描く。剣心が妻だった雪代巴(ゆきしろ・ともえ)と出会い、人を斬ることや人生について悩む中、巴を惨殺せざるを得なくなった中、なぜ十字傷がつき、残ってしまったかを描く。

佐藤は「-The Beginning」について「最初から、こういうことだよねと、話す前から共有できていた気がして…今までのシリーズと全然、違う作品性になる。ちゃんと時代劇をやろうと。役作りの方法と言いますか、違うと思うし、現場での居方も違ったと思う」と語った。