お笑い芸人のぜんじろう(53)が、元「2ちゃんねる」管理人として知られる「ひろゆき」こと西村博之氏(44)の人種差別問題をめぐる発言に異論を唱え、「言語や容姿に対する単なる悪口は侮辱ですし、それが他国の人に向けられていれば構造的に差別でしょう」と指摘した。

ぜんじろうは8日、ツイッターを更新し、フランスのサッカー代表選手が日本人の容姿や言語を嘲笑したとされる動画がネット上で拡散されて謝罪した騒動に関するひろゆき氏の発言に言及。「ひろゆき氏の言う『人種差別と悪口は区別すべき』は、なるほどですが、言語や容姿に対する単なる悪口は侮辱ですし、それが他国の人に向けられていれば構造的に差別でしょう」と私見を述べ、「コメディで、こうした悪口をシャレやジョークにするには、自分自身も揶揄する『自虐』が必要です」と、コメディーにおける作法を示した。

ひろゆき氏は6日にツイッターで、当該選手が用いたとされるスラングに言及したツイッターユーザーの投稿に対し、「今回のsales gueulesとputainはフランス人に向かっても使う言葉なので、酷い悪口ではありますが人種に言及した言葉ではないと思いますが、いかがですか?」と問いかける形で自身の考えを示し、「人種差別と悪口は区別すべきです」としていた。