佐藤健(32)が1日、東京・新宿ピカデリーで行われた主演映画「護られなかった者たちへ」(瀬々敬久監督)初日舞台あいさつで「僕ねぇ…走る芝居が嫌いなんですよ、本当に」と吐露した。佐藤は劇中で連続殺人事件の容疑者の利根泰久、阿部寛(57)は利根を追う宮城県警捜査一課の刑事・笘篠誠一郎を演じた。劇中で、雨の中、阿部と刑事の蓮田智彦を演じた林遣都(30)から追いかけられるシーンがある。

今後、どういう役柄で再共演したいかという質問に、阿部が、佐藤とケースワーカー円山幹子を演じた清原果耶(19)を見て『僕が犯人で、おふたりに追及される役を、ちょっとやってみたいかなと、フッと思った。ふっかけられて走ってもいいですし」と答えた。その上で「佐藤君を追っ掛けるの、すごく楽しかったんですよ、何だか。シンプルなんだけど、その中にいろいろな感情があった。逆に逃げる側は、どういう感情になるんだろう」と続けた。

すると、佐藤は「阿部さんは走るのが速いですし、体力がすごいある。本当に大変だった。何回もやるんで。阿部さんが1番、元気でした」と、追いかけられたシーンを振り返った。その上で「あれ(走るシーンは)使われているの、10秒か、分かんないんですけど…マジで、何回もやるからね。大変なんですよ、皆さん。今後は役者さんが走るのを見たら。頑張ってるなと思ってあげてください」と客席に語りかけた。そして「あれの時(走るシーンの)の『もう1回』は1番、心にきます。本当につらい」と訴えた。