尾野真千子(40)が26日、都内の一ツ橋ホールで行われた第44回山路ふみ子映画賞贈呈式で、山路ふみ子女優賞を受賞した。

山路ふみ子映画賞は、客席からの質問を受けるのが恒例となっているが、客席の男性から今後、挑戦したい役どころ、作品について聞かれ「今後は…たくさんあります。数え切れない。恋愛ものをやりたいと、まだまだ思っていますし、自分より上の方…」と口にした。その上で「もしかしたら、男性の役もやれるのかな。自分の中でも未知で、これから探っていきたい」と男性役への挑戦の可能性も示唆した。

尾野はこの日、黄緑色の着物で登壇。主演映画「茜色に焼かれる」(石井裕也監督)で、7年前に理不尽な交通事故で夫を亡くしながら、ひとりで中学生の息子を育てた女性を演じた演技が評価された。コロナ禍の中、女優業をやめることまで考えるほど悩み抜いて、作り上げた作品だけに、スピーチの中で「この時代に、こうやって、このような賞をいただけたこと、本当にうれしく思います。そう言えるのも…たくさんの人に、たくさん助けていただきました。当たり前の感謝、演じさせていただくこと…この時代になって、当たり前ではなかった。ありがたいことだったと学ばせていただきました」と感謝した。

その上で「映画を愛し、興味を持ってもらえるように頑張っていきたい。映画を愛してあげてください」と熱く語った。