フジテレビの元アナウンサーで、現在はコンテンツ事業部国際ビジネス担当の秋元優里プロデューサー(38)が2日、同局系「週刊フジテレビ批評」に出演した。19年に国際ビジネス担当に異動しており、久々のテレビ出演となった。

「国際ビジネス最前線」というテーマで、秋元プロデューサーが担当した、ドイツの放送局と共同制作したドラマ「THE WINDOW」について語った。

同作は、天才サッカー少年のプロ契約に際して、その裏で繰り広げられる複雑な人間模様を描いたサスペンス。秋元プロデューサーは、「配信に焦点を当てて交渉している。配信にすると全世界に見ていただける。その形でやっていく」と方針を説明。2017年にフジテレビが参加したカンヌのコンテンツ見本市で、ドラマ「ハウス・オブ・カード 野望の階段」のサッカー版があったら面白いんじゃないかという話から、この企画が生まれたことなどを明かした。「70カ国の人たちが集まっている。言語も文化も違う。1時間後に会いましょうといっても会えない。コミュニケーションの大変さはありました」と振り返った。

キャスティングの感覚の違いを一番感じたといい「(日本では)こちらから意中の人をオファーしていく。海外は主役から一瞬しかでない役でもオーディション。ものすごい数のオーディション。そのキャスティングをドイツとやった。役に対するイメージが、すごい感覚が違う。アジアの人って若く見えたりするみたいで結構難しかったです」と説明した。

撮影方法も国によって違うといい「脚本家と監督がいて、セリフもばんばん変える。俳優さんも対応していく。日本とやり方が全然違うんだなと。口頭でセリフ言われたりとか」と話した。

そして「なかなか日本のテレビ局が単体で作るのは難しかった。共同制作だから出来た作品。ヨーロッパで日本のテレビ局、フジテレビがもっと知ってもらえる。思ったより知られていないものなんですよ。知ってもらえるきっかけになる」とその効果を語った。

秋元プロデューサーは、06年にアナウンサーとして入社。報道番組のキャスターなどを歴任した。