テレビ朝日の並木万里菜アナウンサー(26)が9月23日の放送をもって同局系音楽番組「ミュージックステーション」(金曜午後9時)のサブMCを卒業する。この日は4時間スペシャルで放送する。

18年4月に入社した並木アナは同年10月から同番組サブMCに就任。4年にわたってメインMCタモリ(77)と一緒に番組を盛り上げてきた。

就任当初について「自分はここに立たせてもらっていいのかな」とプレッシャーを感じ、怖いとさえ思ったと振り返る。助けになったのはタモリのひと言だった。初めてあいさつをした時に「向上心はいらない。反省はしなくていいんだよ」と言われたという。この言葉のおかげで、失敗をして落ち込んでもすぐに立ち直ることができた。「タモリさんに助けられて進んできた中で言葉の意味を少し理解できたかなと思う」。

4年間で最も大変だったのはコロナ禍での放送。別スタジオからの出演やリモートパフォーマンスなど「大変なことだらけ」で、自身も感染をして1度放送を休んだ。この時に、1人の視聴者として番組を見たことで「普段、私がいかに多くの人に助けていただきながら仕事ができているかに気付かされた」という。

卒業にあたり、あらためて感じることは「『ミュージックステーション』は私のルーツであり、今の私を作ってくれた大切な場所だということ」。23日の最後の放送に向け「最後まで番組を楽しむことができるように当日を迎えたい」とコメントした。

◆並木万里菜(なみき・まりな)1996年(平8)1月27日生まれ。東京都葛飾区出身。成蹊大卒。18年4月、テレビ朝日入社。アイスが大好物。好きな言葉は「あなたが与えたものがあなたが受け取るもの」。日本漢字能力検定2級、ユニバーサルマナー検定3級。159センチ。

◆ミュージックステーション 86年10月スタートした生放送の音楽番組。当初は午後8時からだったが、19年10月から同9時開始に変更した。21年10月にはタモリが「同一司会者による生放送音楽番組の最長放送」としてギネス世界記録に認定された。