9月30日に72歳で亡くなった落語家三遊亭円楽さんの葬儀が4日、都内の斎場で営まれた。

親族や円楽さんの弟子、合わせて20人ほどが参列した。出棺の際には、長男で声優、落語家の会一太郎が位牌(いはい)を、妻が遺影を抱いていた。円楽さんの出ばやし「元禄花見踊」が流れる中、「楽ちゃんありがとう!」などの声に見送られた。円楽さんが16年に得度式を行った前橋市の釈迦(しゃか)尊寺の住職、山崎奎一さんは、家族の様子について「気丈に振る舞っていた。奥さんは『楽さん、楽さんありがとう』と言って泣いていた」と話した。

円楽さんは同じ斎場で荼毘(だび)に付された。レギュラー出演していた「笑点」での円楽さんのカラーの紫が印象的だった。遺影は紫の着物、薄紫のひつぎには紫の麻の着物が収められた。ほか、円楽さんは僧侶でもあったため、絡子(らくす)と呼ばれる小さなけさ、僧侶が着る外出着の一種、改良衣が収められた。

法名は「泰通圓生上座(たいつうえんしょうじょうざ)」。12月初旬にお別れの会が行われる予定。