政治評論家の田原総一朗氏(88)が28日、ツイッターを更新。映画「月はどっちに出ている」などで知られる、映画監督の崔洋一(さい・よういち)さんの訃報を受け、「極めて残念だ」と悼んだ。

田原氏は「とてもラジカルでセンスがよく、そして人柄が良かった。とても良い監督で大好きだった」としのび、「極めて残念だ」と思いをつづった。

崔監督と田原氏は、2010年に和歌山県内のイルカ漁をテーマにしたドキュメンタリー映画「ザ・コーヴ」が当初上映中止となった際に、「表現の自由」などをテーマにしたシンポジウムで議論するなど交流。また崔監督が師と仰いだ大島渚監督は、田原氏司会のテレビ朝日系討論番組「朝まで生テレビ!」にたびたび出演するなどの縁もあった。13年の大島監督の葬儀では、崔監督が葬儀委員長を務め、田原氏が弔辞を読んだ。

崔さんは27日午前1時、ぼうこうがんのため、東京都内の自宅で亡くなった。73歳だった。