文化放送斎藤清人社長が17日、都内の同局で定例会見を行った。他局番組であるTBSラジオ「たまむすび」(月~木曜午後1時)が3月いっぱいで終了することについて、「残念」「楽しませていただいた」とねぎらう異例のコメントをした。

文化放送は同時間帯に「大竹まことゴールデンラジオ」を放送しており、「たまむすび」は裏番組のライバルとなる。5歳の愛娘との時間を大切にしたいというパーソナリティー赤江珠緒の意向による番組終了だが、大竹自身も、先ごろ番組の中で「ちょっとさみしい」と語っていた。

斎藤社長は「自局の番組は後で聞き返せるので、時間がある時は『たまむすび』リスナーでもあった」と告白し、10年続いた同番組について「終わってしまうのは残念ではあります。いちリスナーの思いです。まずはお疲れさまという言葉を」と話した。

さらに、「『大竹まことゴールデンラジオ』と同時間帯ではあるが、いろんな意味で刺激し合ってやってきた番組。多くのリスナーのいる番組だった」。裏番組の存在について「ラジオ局同志が競争であると同時に、ラジオが身近にあるという環境を作る、ラジオリスナーを増やしていくというところでは、裏番組とも刺激し合って企画を出し合っていく。それは自分自身が制作現場にいた時もわりと仕掛けてやってきた記憶もある」と語り、「また新しい番組にも期待したい」とした。

「たまむすび」とともに終了する「金曜たまむすび」も合わせ、「赤江さんと、金曜の外山アナ、玉袋さんには、私も楽しませていただいた」と話した。