英国のヘンリー王子(38)とメーガン妃(41)夫妻が3日、米カリフォルニア州の自宅で長女リリベットちゃん(1)の洗礼式を行っていたことが明らかになった。

夫妻の代理人が8日、「リリベット・ダイアナ王女の洗礼式を行った」と米ピープル誌で発表したもので、聖公会ロサンゼルス司教区のジョン・テイラー司教によって執り行われたと報じている。リリベットちゃんに「王女」の称号が公に使われたのはこれが初めてで、洗礼式の発表を通じて今後は「王女」の称号を使うことを明らかにした。

関係者によると、夫妻はリリベットちゃんの祖父チャールズ国王とカミラ王妃、叔父になるウィリアム皇太子とキャサリン妃皇太子を洗礼式に招待したが、全員が欠席したという。式にはメーガン妃の母ドリア・ラグランドさんやリリベットちゃんのゴッドファーザーで俳優のタイラー・ペリーをはじめ20~30人が招かれていたという。ピープル誌によると、セレモニーの後は食事が振舞われ、参加者たちはダンスも楽しんだという。

エリザベス女王が昨年9月に死去し、チャールズ国王が即位したことに伴い、夫妻の長男アーチー君(3)とリリベットちゃんは「王子」と「王女」の称号を使う権利を得ていた。しかし、2020年に英王室を離脱して米カリフォルニア州に移住し、王室と対立を強める夫妻の子どもたちを巡っては、「王子」「王女」の称号を名乗ることのができるのか注目されていた。

英王室のホームページでは現時点でまだ「ミスター・アーチー・マウントバッテン=ウィンザー」「ミス・リリベット・マウントバッテン=ウィンザー」と記載されたままになっており、「王子」と「王女」の称号は使われていないが、複数のメディアによると今後更新される予定だという。リリベットちゃんは英国の王位継承権を持ち、その高位にありながら米国で生まれた初のロイヤルベイビーとして知られる。

報道によると「生まれながらに持っている権利を否定するのではなく成長した時に子どもたちが称号をやめるか、使い続けるのか自分で決める機会を与えたい」と夫妻は考えており、「王女」の称号は日常生活では使わず、公の場でのみ名乗ることになるという。(ロサンゼルス=千歳香奈子通信員)