お笑いタレントで画家のジミー大西(59)が14日、大阪市の阪急うめだ本店阪急うめだギャラリーで開幕した画業30年記念作品展「POP OUT」(26日まで)に出席。開幕に先駆け、メディア向けの内覧会を開催した。

昨年4月の東京・銀座三越を皮切りに、全国10カ所を回ってきた個展。地元・大阪でフィナーレを迎える。「僕も来年で還暦。10~15年に一回くらいしか展示してないので、10~15年後って考えたら次は追悼展。生ジミーもこれで終わりです」と来場を呼びかけた。

画家となるきっかけをくれた岡本太郎さんからの言葉「四角い枠を気にせず、キャンバスからはみ出しちゃえばいい」を大切にし、世界中を放浪しながら描き続けて帰国したが、15年に「時給換算したら380円だった」ため休筆。5年ほど創作活動を休んでいたが、人生の師匠・明石家さんまから「おまえの絵を待ってる人もおる。俺はファンが1人でもおったら行くけどな。時給やないやろ」と言葉をかけられた。さんまに後押しされ、吉本興業の岡本昭彦社長に会いに行ったところ「吉本110周年やし、個展やろ」。開催が決まり、再び活動を再開した。

大阪では2025年日本国際博覧会(大阪・関西万博)が開かれる。岡本さんは1970年の万博で「太陽の塔」を制作した。万博誘致に尽力した大阪維新の会元代表の松井一郎氏とは小学校の同級生という縁もある。万博での作品展示について「気持ちはすごくありますけど、実現するかは分かりません」としながらも、吉本興業がパビリオン出展予定とあって、「横の方に小っちゃいの置いてもらえたらありがたい」と希望していた。