アカデミー賞11部門受賞の名作映画「タイタニック」(97年)が24日、フジテレビ系土曜プレミアム枠(午後9時)で放送され、タイタニック号の観光ツアー中に発生した潜水艇「タイタン号」の事故に関連し、心理的重圧を受ける視聴者への注意のメッセージも表示された。

放送は約1カ月前に発表されていたが、くしくもタイタン号が18日に北大西洋で消息を絶ち、米沿岸警備隊から乗員5人全員が死亡したと発表された直後のタイミングに。同局のサイトには23日「タイタニック号見学ツアー中の潜水艇で乗客乗員が死亡する事故が発生しました。犠牲となられた方々に心より哀悼の意を表します」とのメッセージが掲載された。

同局広報はこれまでの日刊スポーツの取材に対し「放送予定に変更はございません」とコメントしており、デジタルリマスター版で来週の7月1日も予定通り放送する。

97年公開の同作は1912年、処女航海に出て北大西洋に沈没した豪華客船タイタニック号が題材。新天地アメリカを目指す画家志望の青年ジャック(レオナルド・ディカプリオ)と上流階級の娘ローズ(ケイト・ウィンスレット)が船上で運命的に出会い、身分違いの恋を乗り越えていくが、皮肉な運命に見舞われるストーリーで、98年の米アカデミー賞では作品賞など11部門を受賞した。