お笑い芸人ケンドーコバヤシ(ケンコバ=51)主演のCSチャンネル「映画・チャンネルNECO」のドラマ「桃色探訪~伝説の風俗~ 千葉・栄町編」が29日に放送される。ケンコバ演じるサラリーマン、梶山恒夫が己の勘と経験を頼りに極上の風俗を追い求める物語で、撮影では毎回、実在の店舗をめぐる。第11弾の今回は栄町の「監獄ヘルスPRISON 栄町女子刑務所」が舞台。このほどケンコバとゲスト出演するジェラードンのアタック西本と、かみちぃが取材に応じ、撮影の感想や見どころを語った。

店内ではケンコバ演じる梶山が看守となり、女囚と逢瀬(おうせ)を重ねる妄想シーンも織り交ぜられたストーリー展開となる。ケンコバはプライベートで同スタイルの店舗は未経験だったといい「新鮮でした。看守にいじめられる逆パターンは行ったことあるんですけどね。エエカッコするわけではないですけど僕は根っからのヒールなので。囚人役が合ってるなと思いましたね」と振り返った。

相手役はドラマ初出演となるセクシー女優、由良かな。手錠やアイマスクを使った濃厚な絡みシーンもある。ケンコバは「身長が143センチで、リング上だったら投げ技しようかと正直思いました。豪快に投げれそうやなと。でも、こういう店やと自分の方がKO負けするやろうなと思いましたね」と笑いを誘った。

今回の店舗では女の子がいる部屋の小窓をのぞいて姿を確認して指名することができるが「僕は結構、ボーイさんに『コーヒーでも飲んで下さい』とチップ渡してお任せでというゲームをしたりするので」といい「ブルース・リーも言っていましたけど『水になれ』と。もちろん見る時もありますけど、あんまり型は決めない方がいいんじゃないですかね」と熱弁した。

ゲスト出演するジェラードンについては「みなさんもそうやろなと思っていると思いますけど、海野は出ません」と体調不良で休養中の海野裕二にも触れ「彼らは今、完全体ではないですが、トリオでやっている時よりのびのびしているかなと思いました(笑い)。芸にパワーあるので、それが演技にも反映されてすごくよかったんじゃないかなと思います」。西本とは同じ女の子の指名をめぐって“競り合う”シーンもあり「なかなか今まで圧力負けしたことないですけど、互角に階段を奪い合うという。アタックやるなと思いましたね」と振り返った。

まさかの風俗嬢役となった、かみちぃについては「かみちぃはお笑い界の女形と呼んでいますので。伝統芸能の方なので、ピッタリだと思います」。実際にいたら指名するかと問うと「いや、するわけないでしょ」と即答で退けた。

一方、ゲスト出演となった西本とかみちぃは緊張の面持ちで撮影を終えた。客役を演じた西本は実店舗での撮影に「リアリティーというか、すごい撮影中にムラムラするというか、何ですかね。普通にローションとか器具が置いてあるところにみんながいる異様な空間。普通の仕事とは違ったドキドキが楽しかったですね」。

風俗には「通常の男性が行ったことあるくらいには」経験があるという。“女形”のかみちぃと絡むシーンもあり「カットがかかるまで結構恥ずかしいことをやっているじゃないですか。でも、カットがかかって(カメラに写ってない)相方とかの方とかを見たら、みんな無の表情をしていて。すごい変なストレスがありましたね」と笑いを誘った。

かみちぃは女装をして得意のパントマイムも披露する。風俗店には足を運んだことがなかったといい「お金を払ってそういうことをするとは思っていなかった時から今の彼女と付き合っているので。知らないからこそ、とんでもない想像力というか、ここでああいうことするのかなとかそういうことばかり考えちゃいましたね」と語った。

西本との絡みについては「声だけであそこまで表現できる西本さんさすがだなと思いました」と話し「個室にずっといたんですけど、『これも経験だから、1回は行った方がいいですよ』と音響さんに勧められました」と笑わせた。

現場には撮影3日前に納車したというマイカーの日産・ラシーンで入った。車で行く初現場だったといい、「マップにちゃんと『監獄ヘルス』って入れましたよ(笑い)。このあと大宮の劇場に行くので、相方も乗せていきます」と笑顔で語った。

「桃色探訪~伝説の風俗~ 千葉・栄町編」は29日午後11時半から放送。第12弾の品川編と合わせ、7月28日午後7時半からは放送を記念したイベントを東京・新宿のロフトプラスワンで行う。【松尾幸之介】