喜劇役者の伊東四朗(86)が新型コロナウイルスに感染した。15日、出演番組の文化放送「伊東四朗 吉田照美 親父・熱愛(オヤジ・パッション)」(土曜午後3時)が伝えた。

番組はフリーアナウンサーの吉田照美(72)と同局水谷加奈アナウンサー(55)の3人で進行されるが、この日は水谷アナの新型コロナウイルス陽性も合わせて伝えられ、番組は吉田1人で放送された。

吉田は「だれもいない。私1人です。この番組の屋台骨、伊東四朗さんが昨日、PCR検査で陽性となりました。あの不死身の伊東四朗さんが。そして、水谷も検査の結果、陽性となりました」と冒頭で伝えた。伊東と吉田の2人で展開する名物コーナー「オヤジ大学」も休止となった。

所属事務所の関係者によると、のどの不調があり、声が出づらい状況だったため、ラジオ番組の出演を見送ったという。発熱やそのほかの主立った症状はないという。

伊東は、7月21日から劇団東京ヴォードヴィルショー第74回公演、創立50周年記念公演「その場しのぎの男たち」への出演が決まっている。公演期間は7月30日まで。三谷幸喜脚本で佐藤B作率いる劇団で、86歳の伊東が喜劇役者としての真骨頂を披露する舞台。体調面での心配があるものの、現時点では療養明けに舞台稽古に戻る予定だという。

また、伊東はタレント三宅裕司(72)率いる人気シリーズ「熱海五郎一座」の来年6月公演(新橋演舞場)への出演が発表されたばかりだった。