半田健人(39)が2日、東京・新宿バルト9で行われた主演映画「仮面ライダー555 20th パラダイス・リゲインド」(田崎竜太監督)初日舞台あいさつで「帰ってきました」と、客席のファンに呼びかけた。

「仮面ライダー555 20th パラダイス・リゲインド」は、2003年(平15)にテレビ朝日系で放送され、「平成仮面ライダー」シリーズ第4作としてシリーズの人気を頂点まで押し上げた「仮面ライダー555(ファイズ)」の20周年記念作品。半田、芳賀優里亜(36)村上幸平(47)ら当時の俳優陣の方から、製作を熱望する声が上がり、実現した。

半田は、劇中で仮面ライダーファイズこと乾巧を演じた。「20年前、最後のステージに立ったイベントで『いつか会えます』と約束しました。思えば、無責任な約束だった。果たせたことに安堵。同じメンバーで戻ってこられて、うれしい」と感無量の表情を浮かべた。田崎竜太監督が「周年作品は、キャストの皆さんがやる気にならないと出来ない。キャストから声が上がったのが、うれしい、僕らが知っている彼らは10代…素晴らしい俳優、女優になったなと。親ではないけれど、大人になったなと」と感慨深げに語った。

半田は「親であり先生と言える存在。監督に任せれば、必ず良いものができると信頼していた。心強かった」と感謝した。

自身にとってヒーローは? と問われると「ヒーローものを演じながら、ヒーローを持たない子供だったのが、10代で演じ、行く先々で『555、好きです』と言っていただいた。半田と『555』がイコールになっている。僕自身のヒーローは乾巧しかいない」と熱く語った。

半田は、最後に「確かに、僕らが何かをやろうとしたのは事実。でも実際、作ろうとなった原動力は皆様。作品を20年背負って、応援されてきたと感じた。20年の、このタイミングで大きな恩返しをしたいと強い思いがあって監督に打診した。映画を完成したのは僕達がやったこと…そして広めて伝説にするのは、皆さん」とファンに共闘を呼びかけた。

この日は、新キャストの福田ルミカ(18)浅川大治(15)進藤あまね(19)も登壇した。