今年のミス日本グランプリを獲得したウクライナ出身のモデル、椎野カロリーナさん(26)が妻子ある美容外科医と「手つなぎデート」したなどと1日発売の「週刊文春」に報じられ、グランプリを辞退したことについて、在日ウクライナ人のナザレンコ・アンドリーさんが6日までに自身のX(旧ツイッター)を更新し、私見を述べた。

ロシアによる侵攻を受ける祖国の情勢を日本語で発信し続けているナザレンコさんは、侵攻が開始された当時のカロリーナさんのインスタグラムでの発信について、知人が調べた内容の共有として「戦争への関心がゼロだった」と指摘。一方で、ミス日本の審査時にはロシア侵攻に関する問題意識を口にしていたことを受け、「浮気の件は関心がないけど、発信力を持ちながらも、ウクライナが一番国際理解を必要としてた時に1回たりともウクライナ支援を呼びかけることも、ウクライナの現状を伝えることもなかったが、当選に有利と判断した時に突然ルーツを思い出す態度は不快」とつづった。

続く投稿でナザレンコさんは「別に本人を叩きたいわけではなく、一連の不祥事はウクライナに対する世論に悪影響を与えた事実を踏まえ、間違った認識が広まらないように本人とウクライナ国家の(無)関係を説明したまで」と投稿の意図を説明。「ウクライナと日本両国の国旗を背負ったならこれ程の責任が伴う。『本人可哀想』は通じず、悪いことしてないのに害を被った国家は可哀想。また、今回の人選に政治的な要素が絡んでいたことも否定できないだろう。ウクライナは踏み台じゃないし、踏み台であるべきではない。有利な時に戦争に言及するが、普段は『国に用無し』のスタンスなら疑問を呈されても仕方ないこと」と主張した。

※アンドリーさんの投稿で「ウクライナ国旗の絵文字」の部分は「ウクライナ」と表記しています