スペインを公式訪問中の皇太子さまは11日夜(日本時間12日未明)、フェリペ皇太子夫妻とともにマドリードの王立劇場を訪れ、日本スペイン交流400周年の開幕記念音楽会を鑑賞された。

 音楽会は1613年に仙台藩主伊達政宗の命を受け、「慶長遣欧使節団」を率いてスペインに渡った支倉常長の旅をイメージ。徳島県出身のフラメンコ舞踏家小島章司氏(73)が黒い衣装に身を包み、ギターに合わせて情熱的なステップを披露した。皇太子さま、フェリペ皇太子夫妻は貴賓席から拍手を送った。

 宮内庁によると、皇太子さまは舞台を終えた出演者らに「すばらしい演奏をありがとう」と声を掛けたという。

 舞台には数年前からスペインに渡ってフラメンコを習得、在日スペイン大使館からスペイン文化特使に任命された2人組ユニット「タッキー&翼」の今井翼(31)も侍の衣装をまとい、支倉常長役で登場した。

 出演後、皇太子さまらと懇談した今井は「このような栄誉ある時間と役目をいただけたことを大変光栄に思います。スペインと日本の懸け橋となれたらと伝えました」と話した。