日本ハム・ダルビッシュ有投手(24)と元女優でモデルの紗栄子夫人(24)が20日、離婚へ向けた協議を進めていることを、それぞれの公式ブログで明らかにした。かねてその方向性であると取りざたされていたが、当人同士が事実関係を初めて認めた。成立へ向けて双方で話し合いを行っており、07年11月11日の結婚からわずか3年でのスピード破局を迎えることになった。

 誰もがうらやむようなカップルに、やはりもう埋めようがない亀裂が入っていた。ダルビッシュと紗栄子夫人はこの日、自身の公式ブログで、シーズンオフに持ち上がっていた一連の離婚騒動が事実であることを認めた。「離婚」の2文字こそ使用はしていないが、成立へ向けて協議をしていることを、全く同じ文面、連名で公表した。

 「私達は今、代理人を立てお互いの今後について話し合っております。詳細については差し控えさせて頂きますが、今まで同様、あたたかく見守って頂けましたら幸いです」。

 ダルビッシュが札幌ドームでのファンフェスティバルに登場したこの日の夜、数々の報道を静観してきた渦中の2人が、ついに沈黙を破った。

 07年11月11日に婚姻届を提出。2歳の長男、今年2月には次男をもうけ、円満な家庭生活を築いているように見えていた。だが、一時は芸能界から引退した紗栄子夫人が、モデル業とアパレル事業を再開して多忙になった今季、関係は悪化。同夫人が拠点を実家の宮崎に置いたことなどから、ただでさえすれ違いの生活に拍車がかかっていった。主婦業に専念して家族、自分自身をサポートしてもらうのが描いた結婚生活の1つだったダルビッシュとの考え方の違いから、さらに溝が深くなっていったようだ。

 今季途中には、ダルビッシュの2つ折りの携帯が壊れた状態になっているのを、周囲の関係者に多数、目撃されていた。球団内部でも不仲を心配する声があったが、現実であることがはっきりとした。トップアスリートとマルチに活躍する妻で、球界を代表するような理想の夫婦とみられてきた。

 周囲の近い関係者によれば、離婚協議の原因は「報道されているような簡単な理由ではない」。要因とされているダルビッシュの女性問題、紗栄子夫人の育児放棄などではなく、根本的、総合的な価値観の相違が、重い決断の土台になったとみられる。

 結婚からわずか3年。お互いの今後、進むべき道を考えた上での別れとなった。双方の弁護士で慰謝料と養育費などの財産分与、2人の子供の親権をどちらが持つかなどで折り合いがついた段階で、正式に離婚の手続きをとる。

 [2010年11月21日8時23分

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