タレント小森純(27)が3日、TBS系「サンデージャポン」に生出演し、詐欺事件に発展したペニーオークションをめぐって「うその落札」を自身のブログに書き込んだ件について、涙を浮かべて謝罪した。ところが医師でタレントの西川史子(41)から「顔も見たくない」と痛烈に批判された。ほかの共演者からも厳しい言葉を次々と浴びせられた。関係者によると、小森は深く反省しており、ゼロから再出発する覚悟という。

 小森は、涙を浮かべつつ「たくさんの方に本当にご迷惑をお掛けしてしまって本当に申し訳ございませんでした」と謝罪した。

 11年1月、ペニーオークションサイトに、実際は落札していないアロマ加湿器を「225円で落札」などとうその記載をして謝礼40万円を受け取っていた。昨年12月12日、その行為が発覚。3日後にブログで謝罪し、同27日にブログを閉鎖した。生放送での謝罪はこの日が初めてだった。

 静まり返ったスタジオに厳しい言葉が響いた。西川は「テレビで謝って、みそぎを済ませたことになると思っていたら大きな間違い。テレビに出る神経も理解できない。罪を軽く考えているのではないか」とぴしゃり。「詐欺の片棒を担ぐようなことは心根の問題。話をしたくないし顔も見たくない」と突き放した。

 小森は最近、「芸能界追放危機」と一部で報じられたことがショックだったという。「自分の中ではブログを閉鎖することが1つのケジメと思っていた。でも認識が甘かったと深く感じてます。もっと早く謝罪すべきだった」と明かした。

 ほかの出演者も厳しかった。八代英輝弁護士は「詐欺で摘発された集団に加担したような形になっていることは非常に責任が重い。これで済んだと思わないでほしい」。ペニーオークションをめぐり、ほしのあき、熊田曜子も、うそをブログに書いたことが判明している。テリー伊藤は「誰も会見していない。ちゃんと堂々と(会見)すればよかった」と指摘した。

 問題発覚後、小森の仕事は激減した。唯一のレギュラー番組、日本テレビ系「ヒルナンデス!」も3月で降板と一部が報じた。

 所属事務所関係者によると、この日の生出演は「謝罪したい」という小森の強い意向で実現したという。また、ゼロから一生懸命仕事をしていく姿で反省の気持ちを示していくしかないと考えているという。

 ◆ペニーオークション騒動

 入札のたびに手数料がとられるネットオークションサイトで昨年12月7日、運営者の男らが京都、大阪両府警に詐欺容疑で逮捕され、問題が表面化。その後一部芸能人らが、知人らに勧められる形で落札していない商品をペニーオークションサイトで落札したかのようにブログに書き、宣伝に関与していたことが発覚し問題となった。小森、ほしの、熊田のほか、松金ようこ、永井大、綾部祐二、東原亜希らの名前が挙がった。同12月19日、消費者庁の阿南久長官が、芸能人らに苦言を呈する事態にまでなった。