歌手小林幸子(60)が17日、初の東京・武道館コンサートを行った。芸能生活50周年を記念し、昨年6月から50カ所以上で行ってきた全国ツアーのファイナル。79年のヒット曲「おもいで酒」など27曲を歌った。初武道館公演に「感動しかない」と無邪気に笑った。

 決して順風満帆な芸能生活ではなかった。10歳だった64年に「ウソツキ鴎」で鮮烈なデビューを飾ったがその後「おもいで酒」までヒット曲に恵まれなかった。「つらいことも思い出に変わる。そういうことをひっくるめて、いい50年だった」と感慨深げに振り返った。

 この日は、代名詞ともいえる、NHK紅白歌合戦で見せてきた豪華衣装も、幅14メートル高さ8メートルの「ペガサス」など3着披露し、衣装は過去最多13ポーズ。今年の紅白出場について聞かれると「私が決めることではないので…」と控えめに言葉を選びながら話した。