立憲民主党の逢坂誠二代表代行は25日の会見で、夏の参院選比例区で立民公認が内定していたアイドルグループ「モーニング娘。」の元メンバーの市井紗耶香氏について「ご本人がSNSで(出馬辞退を)表明されたのは承知しています。党本部としては、まだ本人から直接、話は聞いていない」と述べた。同党は26日以降に大西健介選対委員長が市井氏と面談し、「本人の話を聞いた上で、どういうご事情でSNSで発信したのかも含めての判断になる」とした。

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市井氏は24日、自身のインスタグラムで「子育てと選挙活動を両立していくことの厳しさも痛感した」などと出馬辞退を表明した。市井氏は2019年夏の参院選比例区に旧立民から出馬し、落選した。

また同党が辻元清美前衆院議員(前副代表)を比例区で擁立する方向で最終調整に入ったとの報道について「現時点で党本部として何かを決定したということはない」とした。辻元氏は自身のツイッターに「各方面の方々から参院選も考えたらどうか、とのお話をいただいているのは事実です。今、地元をはじめいろんな方々のご意見を聞いています。1月末には結論を出し、ご報告をさせていただきます」と投稿している。

辻元氏は昨年10月の衆院選で8期目を目指して大阪10区から立候補したが、日本維新の会の新人に敗れ、落選し、比例復活もならなかった。党内きっての論客として国政復帰に待望論がある。