仲邑菫三段が6日、囲碁界史上最年少の13歳11カ月で初タイトルを獲得した。

東京・市ケ谷「日本棋院東京本院」で打たれた、囲碁の第26期ドコモ杯女流棋聖戦挑戦手合3番勝負第3局で上野愛咲美女流棋聖(21)を下し、対戦成績2勝1敗で、女流棋聖を奪取した。これまでの最年少タイトルは、2014年(平26)の第1回会津中央病院班(現女流立葵杯)を制した藤沢里菜現女流本因坊(女流名人=24)の15歳9カ月。仲邑の初戴冠に関連して、井山裕太本因坊(王座・碁聖=33)と、藤沢女流2冠がお祝いのコメントを寄せた。

◆井山3冠 大変な快挙。成長が目覚ましいので驚きはしないが、実際に結果を残すのは素晴らしい。英才枠という新しいプロ入りの形でいろいろ大変だったと思うが、今回のタイトル獲得で改めて菫さんの力を証明したと言える。まだまだ若く、伸びしろはかなりのものがある。将来的には7大タイトル戦などでもトップ争いが期待できると思うし、その時に自分が受けて立てる立場でいたい。そういうモチベーションにもなる存在です。

◆藤沢女流2冠 13歳でのタイトル獲得は本当にすごいことだと思います。ただ、菫さんの実力からしたら、不思議はないこと。研究会でも一緒に勉強していて、普段からそのすさまじい努力を感じています。これからも切磋琢磨(せっさたくま)していきたい。