高市早苗首相は10日の衆院予算委員会で、連立政権を組む日本維新の会の藤田文武共同代表が、維新肝いりの衆院議員の定数削減が実現しない場合、高市首相の衆院解散の大義になり得るとの考えを示したことについて感想を問われ、「議員定数の議員立法を争点に解散するということは、普通考えにくいんじゃないでしょうか」と述べた。
立憲民主党の今井雅人議員の質問に答えた。
自民と維新の連立合意書には「1割を目標に衆院議員定数を削減するため、2025年臨時国会に議員立法案を提出し、成立を目指す」と明記されているが、議員の身分にかかわるテーマだけに自民党内でも拙速な決定には否定的な論調が強い。一方、藤田氏は8日の民放番組に出演した際、衆院解散は「首相の専権事項」とした上で、議員定数削減を含めて「我々が正しいと思うことが(野党に)理不尽につぶされたら、解散したらいい」と語っていた。
今井氏は「解散は本当は高市総理の専権事項。高市総理は、どこで定数削減を主張されていました? 総裁選の時に主張されていました? もともと、高市総理の政策ではなく、日本維新の会と連立を組むために合意した内容じゃないですか。それで解散するって、おかしくないですか?」と、藤田氏の発言を疑問視。「高市首相が打ち出している成長戦略を実施し、その評価を(解散総選挙で)問いたいというならまだ分かりますが、他党から言われていることで『解散をしたらいい』というのは、藤田さんがおっしゃるのは私はおかしいと思うんですが、いかがです?」と今井氏に問われた高市首相も、「藤田代表がおっしゃったことについて直接耳にしてはおりません」とした上で「少なくとも議員定数の議員立法を争点に解散する、ということは、普通、考えにくいんじゃないでしょうか」と、戸惑い気味に応じた。
高市首相の口調はあきれたような「失笑」にも聞こえ、今井氏は「はい。ありがとうございます」と納得したように応じた。

