【東京11R・エプソムC】

◎(2)マテンロウスカイ

○(9)ガロアクリーク

▲(12)エアファンディタ

先週から今週にかけていろいろなことがありました。ディープインパクト最後の世代から英国ダービー馬オーギュストロダンが誕生。わずか12頭しかいないラストクロップに、世界的には最も貴重な馬がいたのですから、種牡馬としての価値は計り知れないものがありました。

これでヨーロッパのクラシック制覇は7回目。ビューティーパーラー(仏1000ギニー)、サクソンウォリアー(英2000ギニー)、スタディオブマン(仏ダービー)、ファンシーブルー(仏オークス)、スノーフォール(英、愛オークス)が勝っていまして、こんな馬いないと生産者吉田勝巳代表もコメントしていました。それからG1・9勝馬アーモンドアイが顕彰馬に選ばれ、今年は1票足りなかったコントレイルも来年は確実に入るでしょう。

もう1点、5戦5勝無敗で東京ダービーを6馬身差圧勝したミックファイアにも驚かされました。血統をひもとけば曽祖母オールアロングは1982年の第2回ジャパンCでハーフアイストの2着。翌年凱旋門賞、ロスマンズ国際、ターフクラシック、ワシントンDC国際とG1・4連勝してフランス、アメリカ年度代表馬に選ばれた伝説の名馬です。

オールアロングとミスワキの間の牝馬(アーミールージュ)を輸入してブライアンズタイムとシニスターミニスターを配合して誕生したミックファイア。将来的にはダート界を背負って立つ種牡馬になるかもしれません。

ちなみに凱旋門賞でオールアロングの2着だったのがサンプリンセスで、サドラーズウェルズとの産駒バレークイーンはフサイチコンコルド(日本ダービー)、アンライバルド(皐月賞)の母となりました。競馬は血統と記憶のギャンブルであり、過去とも世界とも面々とつながっているのが深遠な魅力となっています。

今週はオーギュストロダンが勝ったエプソム競馬場との提携を記念して創設された第40回エプソムC。東京競馬場の日曜日は朝から雨の予報が出ていますので、昨年のように重馬場で行われる可能性もあります。

○ガロアクリークは昨年の2着馬。8番人気ながら、勝ったノースブリッジとは首差の接戦でした。それ以来1年ぶりの実戦となりますが、近年は1年ぶり以上でも重賞を勝つ馬は多く、昨年の鳴尾記念を勝ったヴェルトライゼンデは1年5カ月ぶり。3年前の鳴尾記念を勝ったパフォーマプロミスも1年2カ月ぶりでした。○ガロアクリークはヴェルトライゼンデに勝ったスプリングS勝ちがあり、芝の1800メートル戦は【1・1・1・2】と走りますし休み明けでもセントライト記念3着、中山記念4着があります。

◎マテンロウスカイは全【3・4・3・1】と着外がセントライト記念13着の1回しかないように堅実に走りますし、昨秋の去勢後はより安定味が出てきました。前走のメイSは前半5ハロン58・4秒のペースで逃げ1分44秒9の好時計の2着。過去39回のエプソムCで1分45秒0を切った馬はいないので、前走くらい走ればここでも勝てるでしょう。他に逃げたい馬はトーラスジェミニとショウナンマグマがいますが、適性と上昇力でここは押し切りも十分と考えたいです。

▲エアファンディタは差し一手の脚質の上に東京コースの良績もありませんが、今年の2戦の内容が良く、前走都大路Sでは58キロを背負って内を突いたアドマイヤハダル(57キロ)を外から楽々と差し切りました。重馬場は1戦1勝ですし、前走も良馬場発表ながら降雨の中の競馬でしたので馬場悪化は好材料だと思います。

人気になりそうなダービー卿CTの1、2着馬では、インダストリアは中山コースの方が向くでしょうし、ジャスティンカフェは馬場が渋った際に不安があります。


馬連(2)-(9)(12)

3連複(2)(9)(12)

3連単(2)(9)(12)、(2)(12)(9)

計5点×2000円=1万円

【函館11R・函館スプリントS】

◎(1)トウシンマカオ

○(15)キミワクイーン

▲(13)ブトンドール

サマースプリントシリーズ第1戦であり、函館開催開幕週の名物レースに今年はフルゲート16頭が集まりました。ここ10年で3歳牝馬が3勝してはいますが、昨年までの別定重量50キロから2キロ増の52キロになり斤量差が1キロ少なくなっているのがどう出るか。函館コース2戦2勝の▲ブトンドールも楽観は出来ないとみて3番手の評価としました。

ここは徹底先行のテイエムトッキュウを筆頭にウィズサクセス、ヴァトレニ、リバーラ、レイハリア、カルネアサーダ、ジャスパークローネなど先行型がそろっていますのでかなりのハイペースが予想されます。

◎トウシンマカオはオパールS、京阪杯と連勝した内容が素晴らしく、58・5キロを背負ったシルクロードS4着も大外15番枠だったことを考えれば言い訳も立ちます。外枠に入ることが多い馬ですが、今回1枠1番を生かした乗り方が出来れば58キロでも決め手が違うとみて本命視します。

○キミワクイーンは1200メートル【2・2・0・1】で崩れたのはオーシャンS12着のみ、ここも内枠でしたらハイペースに巻き込まれそうでしたが、8枠15番枠をプラスに考えて対抗評価にします。


馬連(1)-(15)(13)

3連複(1)(15)(13)

3連単(1)(15)(13)、(1)(13)(15)

計5点×2000円=1万円

2レーストータル2万円

(先週までマイナス28万6000円。回収率37・28%)