23年ぶりに短距離戦に変更された準重賞の千葉日報賞スプリントが6月21日に行われた。同時にクラスも上がり、船橋1200メートルの古馬オープンという非常に珍しい番組が誕生。これを狙い、大井のギシギシ(牡4、栗田裕)が参戦した。

初の輸送競馬。初めての場所に戸惑いを隠せず、本来のロケットスタートも決まらなかったが、それでも初の左回りで勝ち切った。これには三浦補佐も「すごい」と驚きの表情。秋の大目標に掲げた盛岡のJBCスプリントに向けてという意味では、慣れた地元での好走だった東京スプリントの3着よりも価値があったのではないだろうか。

次走はあさって26日の習志野きらっとスプリント。2度目の船橋で重賞初制覇を目指すが、距離が1000メートルになるとあって、今回こそはスタートが鍵になりそうだ。すると「(調教に乗っているのが)“スタート三浦”ですから」と三浦補佐。「本当は“スター三浦”ですけど(笑い)」。騎手服の星が由来となった上山での騎手時代のニックネームをもじり、スタートの良さと絶好調をアピールしていた。【牛山基康】