9月4日にソウル競馬場で3年ぶりに国際招待競走が行われる。19年の前回は日韓関係の悪化で日本馬が招待されなかったが、5日に発表された外国予備登録馬はコリアカップ(国際G3、ダート1800メートル)、コリアスプリント(国際G3、ダート1200メートル)ともに大半が日本馬だった。

韓国馬はカップに15頭、スプリントに17頭が登録。重複登録は3頭で、今回の目玉になりそうな13戦11勝のラオンザファイター(牡4、パク・チョンゴン、父バイエルン)もその1頭。昨秋、無傷の8連勝でソウル馬主協会長杯(韓G3、ダート1200メートル)を楽勝した時点では、コリアスプリントのレースレコードを上回る1分10秒5の時計も相まって、短距離の有力馬と思わせた。だが、今春に同距離の重賞で2戦続けて2着に敗れると、韓国不動のエース、ムン・セヨン騎手に乗り替わった前走のオーナーズC(韓G3、ダート1600メートル)を圧勝。時計の1分36秒9もコースレコードに0秒8差と優秀なもので、両にらみとなったようだ。「まだ(どちらかは)決まっていませんが、私が乗ります」と同騎手。韓国現役最強コンビの動向に注目したい。【牛山基康】