19年から始まった浦和デビューの2歳馬による浦和ジュニアチャンピオン。地元の生え抜きだけで争うとあって、メンバーの実力差は大きくなりがち。当然、人気サイドの決着が多く、過去4回のうち3回までが1、2番人気のワンツー。もう1回も3、1番人気で決まっている。今年も堅い決着になるのだろうか。

それでも翌年の重賞戦線に向けては見逃せない一戦になっている。過去4回の勝ち馬は3歳重賞でも上位をにぎわせてきた。19年のファルコンウィングは次走のニューイヤーC3着を皮切りに雲取賞2着、羽田盃3着、黒潮盃3着、戸塚記念2着と夏を越えても善戦を続け、20年のジョーロノもニューイヤーC2着、クラウンC3着、優駿スプリント3着と健闘した。21年のフレールフィーユはクラウンCで重賞初制覇。22年のウインドフレイバーも黒潮盃3着。4頭すべてが夏までにどこかの重賞で馬券圏内に食い込んでいる。

今回は鎌倉記念2着、ハイセイコー記念2着と重賞でも好走を続けたライゾマティクス(牡、小久保)が人気を集めそう。浦和でデビューから3連勝を決めた素質馬。ここを勝って来年の重賞戦線もにぎわすか。注目したい。【牛山基康】