笹川騎手のカタール遠征を追いかけ、その後にサウジアラビアにも立ち寄った今回の取材。身銭を切った旅費を馬券で回収しようにも両国では発売がなかったが、帰国の経由地に選んだインドでは発売あり。ハイデラバード競馬場の雰囲気にも徐々に慣れてきたところで馬券にも挑戦してみようと予想紙を眺めていた。

すると最終レースにデクラレーションオブウォー産駒が。「インドにも産駒がいるのか?」と違和感を覚えたが、これも何かの縁と思いながらパドックに向かう。印象が良かったのは他馬。2頭の馬連と迷いながらも締め切り間際に片言の英語で失敗したくなく、デクラレーションオブウォー産駒の単勝だけを買った。

席に戻りビジョンに目をやるとゲート入りを拒んだ1番人気が競走除外。繰り上がりで単勝は1番人気。それでも強敵が消えたとなれば…。結果は中団から差を詰めたものの2着。好スタートから逃げ切ったのは例の印象が良かった他馬。頑張って馬連にすれば…。

予想紙を見直すとデクラレーションオブウォーが愛国産の表記。日本に来た種牡馬は米国産。インドで種牡馬となった同名他馬の産駒だった(涙)。【牛山基康】