デビュー前の訓練期間を一緒に過ごしていた騎手の卵と競走馬の卵。違う競馬場でデビューを迎えたが、今月から新たに調教パートナーとなり、再びタッグを組んでいる。今年4月にデビューした大井の杉山海波騎手(19=岡野)と岩手から大井に移籍したフジユージーン(牡4、岡野)だ。

静岡県出身の杉山騎手。当初は地元の御前崎で騎手を目指していたが、知人の紹介で100キロ以上も離れた御殿場のライディングクラブフジファームを訪れると「それなら来い」とオーナーに声をかけられ、13歳から住み込みで乗馬を続けた。フジユージーンはセリでフジファームのオーナーが落札。御殿場で乗り込まれた。「鞍付けから競馬場に送り出すまでを全部やりました」と杉山騎手。自分が乗り慣らした相棒が岩手で年度代表馬に選ばれるまでになり、その活躍が教養センターでの2年間の励みになっていたという。「ユージーンが休養でフジファームに来た時も休みを利用して乗りに行っていました」。それだけに思い入れは人一倍だ。

久々に乗った背中は「実家のような安心感」だったという。まずは転入初戦になりそうな22日大井のマイルグランプリ(S2、1600メートル)に向け、乗り込みを続けている。【牛山基康】