皆様いかがお過ごしでしょうか。

先日、京都競馬場で行われた秋華賞はリバティアイランド号が見事な勝利で、史上7頭目となる牝馬3冠を達成されました。リバティアイランド号、関係者の皆さま、川田騎手、本当におめでとうございます。

その前の週には東京競馬場で行われたジョッキーベイビーズで川田騎手のご子息である純煌(ぎんじ)さんが優勝され、親子で大活躍の1週間でした。優勝された純煌さんと川田騎手のお写真を拝見しながら、すてきなご家族だなと感じました。

すてきなご家族といえば、先日京都競馬場に参戦した時にとあるご家族と再会しました。

推しのお馬さんを応援しにウイナーズサークルの近くに行くと、突然「千晃さん」とお声がけいただきました。京都競馬場は地元ではありますが、競馬場で知人に遭遇することはあまりないので驚いて声のする方を見ると、そこには今村聖奈騎手のお母様と聖奈騎手のご兄弟も応援に来てはりました。以前、今村家とわが家でお食事会をして以来だったので、とてもうれしい再会となりました。

お母様とは普段から聖奈騎手が勝利された時や相方さんのお馬さんが勝利した時に連絡を取らせていただいていました。お母様は愛情たっぷりなすてきな方で、いつも楽しくお話しさせていただいています。

今回、推し馬さんの鞍上は聖奈騎手。お母様と並んで応援したのは言うまでもありません。たぶん、ウイナーズサークル近くで一番大きな声援を送っていたのは私とお母様だったに違いありません(笑い)。気付いた方もいらっしゃったのでしょう、実際その後、お声がけいただきました(笑い)。

結果は頭差の2着。残念ながらもう少しでした。お母様とはまたお会いする約束をしてお別れしました。次はウイナーズサークルにやって来る聖奈騎手と推し馬さんに、今村さんご一家と並んでおめでとう!を言えるといいなと思います。

さてこの秋も私のテーマである【再会】が続いています。実は秋の阪神競馬場開催の時に5年ぶりの再会と初めましてとなる出来事がありました。

というのも、このコラムで大変お世話になっている日刊スポーツさんの平本記者とご家族にお会いすることができたのです。普段、果那ちゃんと呼ばせていただいているのでここでもそう呼ばせていただきます。

果那ちゃんとの出会いは、もう何年前になるでしょうか。確か私が厩務員さんになって3~4年目くらいだったのではないかと思います。当時、日刊スポーツさんの仲良くしていただいていた記者さんから「うちにも頑張っている女性記者さんがいるよ」とご紹介いただいたのが果那ちゃんでした。初めてお会いした時は、めっちゃスタイルええしかわいい人やなという印象でした。

実は取材されている方の中には本当にまれなのですが、自分が欲しい答えに誘導するために、質問をされているのだろうなというのが見える方もいらっしゃいます。なので、こちらの話を聞きたいわけではないんだなと信頼できなくなる事もあります。そんな中、果那ちゃんに初めて取材をしていただいた時、私がお話しすること、考えていること、感じていることをきちんと聞いてくださり、その想いにズレがないように言葉や文章にしてくれはる姿を見て、私より若いのにすごい女性だし、信頼できる人やなと感じました。

それからお仕事だけでなく、プライベートでも仲良くしていただいています。これはまだ相方さんとお付き合いをしていた時の事なのですが、相方さんが試験に合格したという一報を聞いた果那ちゃんがおめでとうを言いに厩舎まで足を運んで下さいました。しかしその時、私はうれしい半面、身勝手な話ではありますが、担当馬が阪神JFに出走予定だったことで頭がいっぱいでしたし、もしかするとこれが私の厩務員人生で最後のG1になるのではないかと複雑な気持ちになっていたのでした。果那ちゃんはそんな私の気持ちを察してくれはったのでしょう。私がぽつぽつ話す事を優しく受け止めてくれはりました。

そんな果那ちゃんの事がますます好きになったのは言うまでもありません。インドア派なところも気が合うので大好きです。もう告白やん(笑い)。厩務員さんを辞めてからもいろいろ相談に乗ってもらいました。ほんま、どっちが年上かわからんやん(笑い)。

仕事や育児のことで普段から連絡は取り合っていましたが、この秋開催の阪神競馬場で会えると決まってからワクワクしていました。最初、子供たちは恥ずかしそうにしていましたが、次第に一緒に遊ぶ姿がほほえましく、優しくすてきな旦那様とお会いできて本当に良い時間になりました。滋賀から3時間かけて電車で阪神競馬場に行ったかいがありました!(原因は梅田駅での産駒の道草。長かった)。

そして何より、同じ時期に競馬の世界で働き、同じ時期に結婚・出産・育児をして仕事復帰をしている果那ちゃんと会えてまた力をいただきました。もらってばっかりやん(汗)。また近いうち産駒も一緒に遊びましょうと約束して今回の再会の旅は終わりました。

こうしてみると私の大切なご縁をつないでくれているのは全て「お馬さん」です。サラブレッドに憧れ、厩務員さんになり、大切な人たちに出会いました。産駒も秋華賞を見て「6番のお馬さん乗ってみたいな」と言うていました。産駒もまたお馬さんがつなげてくれる人生になるのかもしれません。

そんなことを考えながらエリザベス女王杯を楽しみたいと思います。それでは今回はこのあたりで。ごきげんよう。

推し馬さんに乗る今村聖奈騎手です
推し馬さんに乗る今村聖奈騎手です