NAR(地方競馬全国協会)とJRAは20日、都内で「3歳ダート3冠競走を中心とした2、3歳馬競走の体系整備」について記者会見を行った。

報道陣に配布された資料に記された各主催者の代表者コメントは以下の通り。

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▽JRA・後藤正幸理事長 ダートグレード競走を中心とした地方競馬と中央競馬の交流は「交流元年」といわれる1995年から始まり、地方と中央の垣根を越えた競走を実施してまいりました。そこから四半世紀が経過し、今般、3歳馬競走において、ダートクラシック3冠競走の創設、短距離馬の目標となる兵庫チャンピオンシップの衣替えなど、より全日本的なダート競走体系が構築されたことは非常に意義のあることだと感じております。お客様におかれましては、2年後の新たな舞台を楽しみにお待ちいただくとともに、日本競馬への引き続きのご愛顧をお願いいたします。

▽地方競馬全国協会・斉藤弘理事長 開始から四半世紀が経過したダートグレード競走は、これまで地方競馬の発展に大きく貢献してきましたが、今般3歳ダートクラシック3冠競走の創設、兵庫チャンピオンシップをはじめとする短距離路線の整備など、大きな転換期を迎えることとなりました。今後も日本中央競馬会とともに日本競馬の持続的な発展に努めると同時に、日本ダート競馬の価値の向上に努力してまいりたいと考えております。競馬ファンの皆様におかれましては、今後の日本競馬にご期待いただくとともに、引き続きのご愛顧をよろしくお願いいたします。

▽全国公営競馬主催者協議会・武井政二会長 地方競馬と中央競馬の交流は、1991年の競馬法改正を契機に本格化し、ダート重賞競走の交流拡大、地方・中央の相互発売の実現など、さまざまな形で連携・協調を深め、日本競馬の発展につなげてきました。今般の競走体系の整備についても、より良い競馬をお客様に提供し、さらなる日本競馬の発展に大きく寄与するものだと実感しています。引き続き、競馬ファンの皆様、競馬関係者の皆様のご支援、ご協力を賜りますようよろしくお願い申し上げます。

▽特別区競馬組合・武井雅昭氏 このたび、特別区が主催する大井競馬において、我が国の3歳ダート3冠競走を新たに実施することとなり、地方競馬の主催者として大変光栄に存じます。当組合では、地方競馬で唯一のG1レースを実施するなど、ダート競馬界をけんいんするという気概を持って競走体系の魅力向上に努めてきました。これからも地方競馬全体を盛り上げ、ダート競馬をより多くのお客様にお楽しみいただけるように、職員及び関係者が一丸となって取り組んでまいります。

▽兵庫県競馬組合・片山安孝氏 このたび、兵庫チャンピオンシップは実施距離を1400メートルに変更し、全日本的な3歳春の短距離路線の頂点を決めるレースとして生まれ変わることとなりました。特徴的な小回りコースの園田競馬場において、3歳ダート界の短距離王決定戦に相応しいレースに育てていきたいと思っています。今後も日本のダート界を盛り上げ、ファンの皆様のご期待に沿えるよう関係者一丸となって取り組んでまいります。