アメリカ競馬の最高峰に挑んだ日本馬デルマソトガケ(牡3、音無)は6着に終わった。

本来は先行脚質だがゲートで後手に回り、前半は中団の後ろを追走。3コーナーで一気にポジションを上げ、先行集団にとりついたが、直線で伸び切れなかった。

ルメール騎手は「いい競馬ができました。スムーズだったし、手応えも良かった。でも、直線に向いて反応が速くなかった。じりじりだった。でも、よく頑張ってくれました」とソトガケの健闘をたたえた。

音無師は「満足のいく結果ではなかったが、雰囲気は楽しめました。人生の中でも一番の思い出になります。位置取りの悪さで前をつかまえることができなかった。出遅れが最後まで響きました」と振り返った。

もう1頭、日本から参戦した大井のマンダリンヒーロー(牡3、藤田輝)は中団から運び、12着に終わった。木村和士騎手は「馬も人もすごくいい経験になりました。こうして挑戦できて、誇りに思います」と話した。

勝利を挙げたのは、J・カステリャーノ騎手が騎乗した地元米国の4番人気メイジ(牡3、G・デルガド)。同騎手はケンタッキーダービー初制覇。

2着に9番人気トゥーフィルズ、3着には1番人気エンジェルオブエンパイアが入った(単勝人気はJRAでのオッズ)。

国内で発売された払戻金は以下の通り。

▼馬連(3)(8)は8440円。

▼馬単(8)(3)は1万4970円。

▼3連複(3)(8)(14)は1万1500円。

▼3連単(8)(3)(14)は8万3510円。

(15)フォルテは出走取り消しのため、馬番(15)の組み合わせは返還。

(注=成績、払戻金などは必ず主催者発行のものと照合してください)

 

◆ケンタッキーダービーに出走した過去の日本調教馬

95年 スキーキャプテン14着

16年 ラニ9着

19年 マスターフェンサー6着(7位入線から繰り上がり)

22年 クラウンプライド13着

◆ケンタッキーダービー 1875年創設。米クラシック3冠競走の1冠目で、例年5月の最初の土曜日に米ケンタッキー州ルイビルにあるチャーチルダウンズ競馬場で開催される。米国内での人気は高く「スポーツ界で最も偉大な2分間」と称される。出走馬が本馬場に入場の際には、フライドチキンのCMでも有名な「マイ・オールド・ケンタッキー・ホーム」を大観衆が声をそろえて歌う。出走枠は20頭。「ロード・トゥー・ザ・ケンタッキー・ダービー」として、主な前哨戦に着順ごとにポイントを設定。それぞれのレースで獲得したポイント上位順に出走権が与えられる。