“白くない白毛一族”のママコチャ(牝4、池江)が初のG1で真価を発揮する。全姉はG1・3勝馬ソダシ。近親には今回対戦する重賞6勝馬メイケイエールがいる。自身初のスプリント戦だった前走の北九州記念は2着。池江師は「1200メートルなら折り合いもつくし、適性を見せてくれた」とうなずく。

4歳の秋を迎えて心身の進化が著しい。デビュー時から前走までで馬体重は24キロ増加。「全体的にしっかりして、筋肉量もだいぶ増えた。精神的にも成長して、カイバ食いがあがったりもない」とメンタル面でも充実を感じさせる。前走後はここを目標に「順調にきているよ」と仕上がりも良好。素質が開花した今なら、G1でもやれていい。

管理する池江師には、8番人気ジャンダルムで制した昨年に続く連覇がかかる。昨年以降、池江厩舎の芝1200メートル成績は【6 4 4 22】。勝率16・7%、連対率27・8%、複勝率38・9%、単複回収率ともに100%超と好調だ。「もともと1200メートルを使いたいと思っていた」というママコチャも厩舎の波に乗り、大金星の可能性は十分にある。【藤本真育】